アマゾンのジェフベゾスの信念とAWSの利益率

アマゾンのジェフベゾスの信念が

昔からまったくぶれていないというのがすごいのね

 

アマゾンの地の利を語るうえで、いま最も重要なのはAWSです。


AWSはテクノロジー企業としてのアマゾンに大変な競争優位性を生み出すとともに、収益面でもアマゾンを牽引するドル箱事業に成長しています。

 


 AWSはネット通販を支えるために多大な人、モノ、カネを投入して開発したクラウドコンピューティングの仕組みを社外に開放しビジネスとしたもの。


アマゾンはクラウドコンピューティングにおいてもコストリーダーシップ戦略と差別化戦略を発揮し、今では世界のクラウド市場のシェアの3割を占めるに至っています。

 


そして、図表12はアマゾンの売上や利益に占めるAWSの割合を示したものです。


今や、AWS事業は全社売上の9%、営業利益では驚くべきことに74%をAWS事業が占めています。


営業利益率も高く、アマゾン全体の利益率が3%であるのに対し、AWS事業の利益率は25%にも及んでいます。


AWSが公開以来、60回以上も値下げを繰り返しているのはよく知られている話ですが、この利益率を見る限り、まだまだ値下げ余力はあると見るべきでしょう。

 


よく「アマゾンは利益をため込まず、顧客に還元している」と語られますが、正確には「AWSであげた利益を他の事業に回している」という構造